一度の保証(短編集)
「裕馬君は、あたしをどう思ってたの?
どう見てたの?どうしてメールしてくれてたの?
お客さんみたいに?」



「お客さんなんて思ったことなかったで、ほんまや
可愛いいと思ってたよ」



「今の 奥さんがいたのに…?」



「うん。今の奥さんがおったのに」



あたし、泣いてもいいかな?
そう思うのに なぜか素直に泣けない。



「もし、あたしが、抱いてなんて言わないから いっぱい今日だけたくさん恋人のようなキスしてって言ったらしてくれる?」



あたしは、恥じらいなんて捨て、恋しい本気の想いに、奥さんを裏切るとゆう行為を悪いと思わず言えた。



裕馬君が、唇を開き あたしに返答してくれようとしているその時、



女性が、あたしと裕馬君の間に割って入ってきた。



「ゆ・うまぁ〜」



近くで見たその女性は、女性とはもう言いづらいくらいな事に気づく。



「デートなの?」



「紗英さん」



「私も デートなの」



連れの男性は明らかに20代のホストっぽい人だった。



「9年前から 通ってるのに〜
私ともデートしてよ〜」




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