一度の保証(短編集)
3
「貞司、今日は、楽しかった。ありがとう」
愛子は、自分より20センチは背の高い貞司を見上げて言う。
「俺も。楽しかった」
貞司は、首を下に傾け、あたしを見言う。
そしてあたし達は、両手を広げ抱き締め抱擁を交した。
少し離れあたしは貞司を見上げ、二人の距離が近付きキス
「じゃあね貞司、また今日みたいに遠出しようね」
あたしは、車に乗り込みクラクションをかるく、一度鳴らしバックミラーを見ると、貞司がにこっと笑顔し、片手を頭と同じ高さくらいにあげていた。
あたしは、そんな貞司を見て、ピンク色の気持ちが、胸の中じゅうに、じわっと広がる。
大好きよ、貞司
あたしの彼氏 付き合って6ヶ月を過ぎたところ
あたしは、26才を超え、もうすぐ7になろうとしているにも関わらず、貞司への恋心に胸をときめかせている乙女となっていた。
貞司は、美容師でとにかくかっこよすぎ、
ぼうずに近い短髪で、くもりのある色めの金髪
それが、とても良く似合っていて胸きゅんするあたし
恥ずかし気もなく、何を…と思う反面、気持ちは、正直で…