一度の保証(短編集)
車の中から過ぎ行く景色を目にしながら、家の駐車場へと近付いてくにつれ、俺は、心の準備を整えた。



三人で、家の中に入ると、疲れがどっと押し寄せ、くつろぎたいとゆう気持ちになるが、俺は、三人揃っている今 話しをきりだした。


「お父さん、お母さん、俺、えりなに、保証受け渡そうって考えてるんだ」


俺が、そう暗く言葉を発すると、お父さんは、怒鳴った。


「太一!!それはいかん!それだけは辞めてくれ!
確に えりなちゃんは、可愛そうだ。
だからと言って、太一が保証を渡して解決する問題じゃない!
頼むから、太一、辞めてくれ」


「お父さん…
じゃあ、他にどうしたら?
このままじゃ、見殺しと変わらなく思えて…俺…」


三人の間に、沈黙が、流れる。


お母さんは、コップを出し、冷蔵庫から出したお茶を注ぎそれぞれの前に置いてくれ、お母さんは、テーブルの椅子に腰を落とした。
俺達は、立ったまま



「二人とも、聞いて?
お母さんね、えりなちゃんに保証をあげる手続きを埜上さん達と進めてるの」



「え?」


俺は、どこから声を出したのかわからない声が出た。


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