一度の保証(短編集)
俺の涙は、いつになったら止まる?


胸を刺すようなこの痛みは…


俺が、話しをきりだした時、まさか こうなるなんて思っていなかった。


まさか お母さんが、保証を受け渡していたなんて…


俺は、話しをはじめた時、俺の保証をえりなにあげようと思っていることを告げた。


そして、止められることを予想していた。


そして、俺が保証を渡すくらいなら、両親のどちらかがあの場で、えりなに自分の保証を渡すといい出すだろうと、思っていた…


俺の保証は、守られ、日に日に弱っていく目の前の少女を助けられると…


ひどいことを考えたと思う…


でも、自分の保証を失わずに助けるには他に思いつかなかったんだ…


それなのに、お母さんは…


俺が、誘導するまでもなく…


4完
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