* 禁断の果実 *
guilt -罪-
禁断の果実
「…せ……ぃ…かっ!…星夏っ!」
なんとなく聞こえる声と、揺すぶられる感覚に目を開けると
少しあきれた顔で
「学校、遅れるけど」
腕を組ながら見下げる彼がベッド脇で立っていた。
「うーん…」
伸びた時に擦れた肌とシーツ。
「眠い…」
隠れるようにシーツにくるまると
「ほら、おーきーる」
イタズラっぽく言って
シーツを完全に剥ぎ取られる。
「ちょっ!やっ…」
曝されたのを防ぐように小さく丸くなる私。
だって…
「いいじゃん、今更(笑)
昨日だって「やっ!、そういう事!」
「なに?、裸が今になって恥ずかしいの?」
なにもつけてない姿、明るい今は恥ずかし過ぎるじゃん…
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