* 禁断の果実 *
welfare-幸福-
想い
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「ほんとっ?」
嬉しそうに聞き返す裕美。
「うん(笑)、東校のイケメン揃えるって」
昨日の仕事中、男友達に合コンをお願いしたら難なくオッケーをもらい
「で、土曜日で平気?って」
昼休みの今、屋上で報告タイム。
「全然っ、オッケー!
うわーっ、超うれしいー
もぉー、ほんとっ、星夏には頭あがんない!」
喜び過ぎだとは思うけど
"東校と合コンする"と言うフレーズに寄り付かない女子はいないだろう。
「東校とか、もう、神レベルだよっ!?
星夏、大好きー」
「っわ、ちょっ、抱きつかないで(笑)!」
東校はこの辺のナンバーワン揃いと言われてて
頭脳、運動神経、ルックスまでもを持ち合わせる生徒のみで構成される、夢のような学校で…
そこのイケメンと言うんだから最高レベル。
「ただ、人数集めは任せるからね!?」
「だいじょぶ、だいじょぶ!」
「5、5ね」
「オッケー!任せて!こっちも可愛い揃いにする!」
気合い入りまくりでさっそくどこかに電話し始める姿に笑ってると
「俺、そんなかの一人になる」
焼きそばパンをくわえてむしゃむしゃとしながら言ってきたふざけたヤツ…
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「もー!、お行儀悪いよ!?、マー!!」
「えー(笑)、焼きそばパン美味くてさぁ」
「ワケわかんないから(笑)
ちゃんと食べてよね」
「食べてる(笑)」
「もう!
てか、なんでここにいんの」
「ん?、星夏達見っけたし
俺、五人の中の一人になる、って立候補しに?」
当たり前のように言うマーのバカっぷりには呆れる。