* 禁断の果実 *
「あれ?、雅也くん」
電話を終えたらしい裕美がマーに言うと
「あ、ユーちゃん♪
こんにちわ」
わざわざ丁寧に頭をさげる。
バカだけでなくまっすぐで明るいマーは男女問わず人気だかい。
「こんにちわ(笑)、雅也くんどうしたの?」
「あ、ユーちゃん」
「なに(笑)?」
「俺さ、五人の中の一人になるよ?」
本気で間抜けな事を言うから言われた方は必然的に面食らう…。
同じ高校にいる自分の学力を疑いそうになるが…
「いちよ 東校の次だよね…?」
なんでマーがこの学校に来れたのか不思議…
ま、ミラクル少年なんだろうなぁ…
「え?、東校の次って?」
「あぁ、マーは気にしないで」
「は!?、なにそれ、俺には関係ない、みたいな!」
「関係ないわけじゃないけど…」
「なに、なに」
「説明すんのダルいからきにしないで
それよりさ?」
「気になんじゃんか!」
「だから気にしないで、って。
それよりね?」
不満そうな顔をするマーに
「ねえ…?」
伺うように声をかけた裕美。