* 禁断の果実 *
午後の授業はあっという間に終わる。
帰りのホームルーム後、
「お願いっ!!」
手を合わせてお願いするのは裕美。
「もー…くだらない情報は覚えてるよね…」
仕事が休みなのなんでインプットしてんのよ、って話だけど
「いいよ、暇だし…」
帰ってもやることないし
合コンで着る服を買いに行く裕美に付き添ってもなんの問題もない。
「マジ!?、もーっ、めっちゃ感謝!!
読モのコーディネートには恐れなしだよね!
この勝負、勝った!!」
訳の分からない事を言いながら
イエーイと拳をあげる美人。
「その代わり、アイスおごってね~」
一足先にバックを持って教室を出ると後ろから
待ってよー!
と叫びながら走ってきた。