* 禁断の果実 *
気合いが入りまくりの裕美に連れられて来たのは電車でなん駅か進んだ先の大型ショッピングセンター。
次から次へと はしごする裕美の勢いは物凄くて
へとへとになってから
"下の喫茶で休んでていい?"
という質問にあっさりオッケー…
ついてきた意味あったのかなー…なんて思いつつ
適当に携帯を弄りながら一階のカフェテリアでケーキセットのコーヒーを飲んでると
『ねぇ、ねぇ、お姉さん』
かけられた声。
あー…、ここ地元じゃないんだっけ…
と言ってもいちよ公に顔を曝す仕事に携わってるため
バレたら
態度が冷たいとかあーだこうだとかややこしくなるため
「はい?」
ナンパだと分かりながらも笑顔で返した。