* 禁断の果実 *
関係
昔 知った
恋愛の原則…
伝えるつもりなんてなかった
口にするつもりなんて…
想っていても
秘めていればいい、って
狂ったのは
両親が死んだとき…
ただ泣いてる私を
力強く抱き締めて
"俺が守るから"
涙声でいい放った和哉。
顔を見上げると
重ねられた唇。
寂しさと悲しさを振りきるように
互いの体温を絡ませて
一人じゃないことを証明した。
決して甘いとは言えないキスから
なんとなく
弾け散ったモラル。
・
押し倒された時、
好き、なんて呟いた
タブー…
好きの意味合いが
罪を越えた瞬間だった。