* 禁断の果実 *
勢いをつけた私が悪かった…
けど…
「……やっぁ!!」
振り返っただけのつもりが
数ミリの距離にあったカケルの顔。
…と
温もりを感じた……唇…。
キスしてることに気づいて
思いきり突き飛ばした。
「…ってぇ…」
アタシに突き飛ばされて空席に思いきり突っ込んだカケル。
「…ご、ごめん」
腰をさすってるカケルを伺いながら謝ると
「星夏、力ありすぎー(笑)」
整った顔を綻ばしながら言った。