元 彼 依 存 症
Chapter.1
(タイトル未定)
朝、ふと目が覚めた。
いつもなら目覚ましで目が覚めるのに、今朝は緊張しているのか、目覚ましが鳴る30分以上前に目が覚めてしまった。
うん、と背伸びをして目覚ましの時を止める。
「今日から、大学生…か」
カーテンを開けて、朝日を浴びながら私は呟いた。
ふと、後方のクローゼットのほうを振りむいた。
そこには今日初めて袖を通す真新しいスーツが掛けてある。
「……ちょっと早いけど、今日は入学式だし準備しようかな」
そう、今日は大学の入学式なのだ。