:Noah's Ark
体温が上がっていく。
触れ合えば当然、
繋がれば必然。
交われば無限に。
行為の最中、私は自分が何をされているかについて、
暫し考えていた。溶け合うように。
「なぁ、どうして何も言ってくれないんだ?」
行為のパートナーは彼、未来だ。
「ずっと考えていたのよ。この行為が何なのか」
私、乃愛。未来へ直ぐにそう告げて。
「・・・やっぱり俺には解らないよ。愛してくれよ。」
そんなことどうでもいいから。未来は言った。
「ええ。愛してるわ。たぶん未来永劫。」
柔らかくほほえみ彼の頬を撫で上げて言うと。
彼は照れた。
行為は朝まで続いた。