スロウ・メロウ
こうして飛び越えられるんだ。
まぁ、あおいの場合は―…
「とりあえずファンタ投げるわ」
受けとれい!と投げられたペットボトルをキャッチし、床に置いてからまたフェンスを今度は昇る。
「お前もうちょい伸びればな」
「おーきなお世話です」
ん、と手を差し出してやる。
こうしないと身長がやっと150を越したっていうコイツにはキツいから。
正しく言えば、オレがいないと越えられねぇんだけどな。
「ありがと」
「いつものことだろー」