キミは僕。
一応心愛には言っておかないと。
「心愛~ちょっと今日人泊めるから~。」
「えっ??いきなりって女の子じゃん。」
俺の後ろで固まる猫。
その猫を見てキャーキャー言ってる心愛。
「悪いか?怪我してたから拾って来た。」
「ヤダー怪我してる子を襲うなんて。」
まだ何もしてないっつーの。
「あの、お名前は?」
そういえば知らない猫の名前。
「田中柚季です…。」
「柚ちゃんね♡陸人の部屋は危ないからゲストルーム使ってね♡」
ラブラブビームを出しまくってる心愛をよそに猫がシャツの裾を引っ張った。
「ん?」
「泊まるとこを提供してくれるのはありがたいけど彼女さんに悪いから帰る…。」
最後の方は声が小さくてあんまり聞こえなかった。
でも彼女って…。