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彼が出て行った後ベッドが体を起こしミルクティーの置かれたテーブルに手を伸ばす。
ミルクティーの入ったカップは温かくて心にしみた。
『いい匂い』
一口口の中に入れ、飲み込んだだが、
『…!ゴホッゴホッ…ゲホッゲホ…ッ』
食道を逆流する胃酸に咳き込む。それと同時に吐血する。
赤い液体は布団にべっとりと落ちた。
『どうしよう汚しちゃった…』
よく見れば着ていた服も手も血だらけ。
それと同時に意識も遠のく。
(やばい…頭痛い…)
そのまま横になり目を閉じた。
コンコンッ