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出会い
カツカツカツ…
足音は中へ入ってきて部屋を物色してるようだ。
雰囲気から男と母は殺されたようだ。
苦しみの元凶が殺された。
私は自由になれたのにもう生きる気さえしない。
「かすかすだな〜」
「おいおい情報はデマか」
「らしいな」
男の声が3つ。
「今回も収穫ゼロ。まあ依頼はあったし報酬はあるな」
「所詮金かおまえ」
「あったりめーよ世の中金と女だよ」
「最低だな」
男達は奥の部屋まで行き戻ってくる。
「家と一緒に死体燃やせ」
「あいよ」
「おい、ちょっと待て」
ヒューヒュー
それは隙間を通る風の音にも似ていてでもそれは人の呼吸音で紛れもなく私のものだ。
「なんかいるぞここ」
「あたり?もしかしてあたり?」
ギィ…
「!」
「〜♪こりゃひでぇ」
顔を上げた先にはスーツを着た若い男が三人立っていた。