また一緒に、1本取ろう。






『唯は、もう──』


「嫌っ…!聞きたくない…!」




本当は聞こえていたの。


先生の、その先の言葉を。




「…私っ…先生がいなきゃ…」


『唯は、大丈夫だよ』




そう言って先生は、暗闇に消えてしまった。


光もなく、音もなく。


私はひとり、暗闇に残された。




怖いよ…先生っ…


私も…連れていってよ…








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