また一緒に、1本取ろう。






『それに…っ』


『それに?』


『じいちゃんからも…可愛がられてるし…』




少し恥ずかしくて、俯きながら言った。


しばらく沈黙が流れて、唯を見た。




『ねぇ、りょう』


『なんだよ』


『バカ…』




…は?


バカってなんだよ。


唯だけには言われたくない。




そう言い返そうとしたら、


唯の目から大粒の涙が。




『うぅ~っ…りょうの…バカっ…!』








< 108 / 345 >

この作品をシェア

pagetop