また一緒に、1本取ろう。
『こんなところで何してんだよ?』
顔を上げると、少し息を切らせた凌がいた。
どうしてここが分かったんだろう。
寒空の下で、私は近くの公園にいた。
『なんで見つけんの…ばかっ…』
『かくれんぼ、昔から得意だったし?』
寒くて、暗くて、怖くて。
私の心は、すでに限界がきていた。
『なんでよ…どうして…嫌ってくれないのっ…』
『唯?』
『私のことなんて…嫌ってよ…憎んでよ…っ!』
『…そんなこと出来ねーよっ』
『私が…殺したのっ…!!』
『唯っ…』
『全部っ…私のせいなんだから…っ』
『違う…っ』
涙なんか出ないって思ってたのに。
凌に抱きしめられた瞬間。
溢れるように、涙がたくさん出てきた。