また一緒に、1本取ろう。






『こんなところで何してんだよ?』




顔を上げると、少し息を切らせた凌がいた。


どうしてここが分かったんだろう。


寒空の下で、私は近くの公園にいた。




『なんで見つけんの…ばかっ…』


『かくれんぼ、昔から得意だったし?』




寒くて、暗くて、怖くて。


私の心は、すでに限界がきていた。




『なんでよ…どうして…嫌ってくれないのっ…』


『唯?』


『私のことなんて…嫌ってよ…憎んでよ…っ!』


『…そんなこと出来ねーよっ』




『私が…殺したのっ…!!』




『唯っ…』


『全部っ…私のせいなんだから…っ』


『違う…っ』




涙なんか出ないって思ってたのに。


凌に抱きしめられた瞬間。


溢れるように、涙がたくさん出てきた。








< 122 / 345 >

この作品をシェア

pagetop