また一緒に、1本取ろう。






『もう…こんな辛い思いしたくないんだよ…』


『りょう…』


『俺のためにも…生きてくれよ…っ』




昔から泣かない凌が


涙を流しながら、必死に叫んでいた。




人を失うほど、辛いことはない。


凌のためにも、生きなきゃ。


私は、生きていかなくちゃいけない。




凌の涙を見て、そう思い知らされた。








< 124 / 345 >

この作品をシェア

pagetop