また一緒に、1本取ろう。
そして、中学最後の全国大会。
今まで教えてくれた先生のためにも。
凌のためにも。
頑張らなくちゃいけないって、思ってたのに。
勝たなくちゃいけないって、分かってたのに。
身体が全然動かなくて。
私を見る人たちの目が。
事故のことを話す人たち声が。
怖くて、悲しくて、辛かった。
試合が終わって、
審判の人たちや観客席にいる人たちが
みんな口を揃えて言っていたこと。
『川瀬唯は、もうダメだ』
『可哀想な子だ』