また一緒に、1本取ろう。
親父と母ちゃんの間にあったことが分かった。
俺に金さえかからなければ、
母ちゃんはあんなことをしないで済んだんだ。
借金の原因は、女やギャンブルで出来たもの。
俺たちじゃない、他の家庭の女。
結局、俺たちは親父に捨てらた。
そう思いながら、ただ話を聞いていた。
『あと1つ、凌には言ってないことがある。本当は、もっと早く言おうと思ってたんだが…』
『んだよ…これ以上何があるんだよっ…』
正直、聞くのが怖かった。
変に胸騒ぎがして。
なぜか、耳を塞ぎたくなる。
直感で、聞いてはいけない気がしたから。