また一緒に、1本取ろう。






親父の話によると、


生まれてすぐに、俺は本当の親に捨てられた。




子供が出来なかった親父たちは、


俺を養子にしたらしい。




突然分かった真実。


テレビでやっていたことが


自分の身にも起きていた。


なんだ、他人事じゃなかったのか。




ただ、ショックだった。


どうやって受け入ればいいのかなんて


俺には分からなくて。




もう、現実なのかすらも分からなかった。




気がついたときには、家を飛び出していて。


しばらく歩いていると、暗くなってきて。


唯が心配するからと思い、唯の家に向かった。








< 216 / 345 >

この作品をシェア

pagetop