また一緒に、1本取ろう。






凌が振りかえる。


何気ない仕草にもドキドキしちゃう私。


これは、かなり重症だな。




「凌たちも浴衣だったんだね」


「家にあったんだよ、たまたま」


「凌、浴衣似合ってる…かっこいいよっ」


「…唯」




凌の顔が近づいてくる。


ちょっ…こんな道端で!?


恥ずかしくて、目を閉じる。




「唯も、可愛いよ」


「えっ…?」




ぱっと目を開けると、


凌はそっと、私のおでこにキスを落とした。








< 259 / 345 >

この作品をシェア

pagetop