また一緒に、1本取ろう。
「凌~!こっち来てっ」
「健太も早く来なよ~っ」
「唯ちゃんもあゆも、楽しそうだな」
「そうだな」
思い返してみると、いろいろあったな…
辛いときも、悲しいときもあったけど。
だけど、いつも隣には唯がいて。
高橋も、健太もいてくれた。
「ねぇ、凌っ…聞いてる?」
俺の顔を覗きこむ唯。
ひとつひとつの唯の動作に、
俺の鼓動が早くなるのを感じる。
「凌、勝負しよーぜ」
「射的?」
「凌っ、私…ぬいぐるみがいいっ!」
「道木にあんなの取れるの~?」