また一緒に、1本取ろう。






ゼリーを食べて、他愛のない話をして、


健太と高橋は帰っていった。


その後は、夜ご飯を食べて。


2人でゆっくり時間を過ごしていた。




「今日は楽しかったな~」


「唯、本当にもう大丈夫か?」


「おかげさまで、すっかり元気っ!」


「…よかった」


「凌~っ」


「うぉ!?」


「ずっと…そばにいてくれてっ…ありがとね…」




急に唯が抱きついてきた。


暖かくて、柔らかくて、安心できる。




「りょう…?」


「もう少し…このままがいい」


「ん…」




聴こえるのは時計の秒針の音。


感じるのは唯の体温。




2人だけの空間で、


しばらく俺たちは、お互いを感じあっていた。




こうして俺たちの留守番は終わった。







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