また一緒に、1本取ろう。
「着替えたか?」
唯、まだふらついているな。
歩って帰るのは辛そうだし…
「唯、乗れよ」
「えっ…でも凌…」
「まだ頭痛いんだろ?それに、そんなにふらついてたんじゃ歩けないだろうし」
唯を背中に乗せて持ち上げると
唯の熱が背中から伝わってきた。
「重くない?痛くない?やっぱり降りる~っ」
「いっ…暴れるなよ」
「凌、もしかして背中も痛い?」
「湿布2枚くらい貼ってあるけど我慢しろよ」
「っ…ごめんねっ…」
「俺なら平気だから、泣くなって」
保健室を出て、歩いていると
帰宅する生徒たちが俺たちを見ていた。