また一緒に、1本取ろう。
「いつも道木くんの隣にいるでしょっ!?もう道木くんに近づかないでね?道木くんは花菜のものなんだから」
このとき、私の中で
ずっと張りつめていた何かが切れた。
「凌はものじゃないっ…それに、私と凌のことは花菜ちゃんには関係ないでしょ!?」
「幼なじみが何?生意気なのよっ…!」
そのとき、花菜ちゃんの手が
大きく振り上げられたのが見えて。
私の右頬に激痛が走った。
「あんたの存在は邪魔なだけなの!道木くんのことを好きな子たちに迷惑なのよっ…!」
私は叩かれた頬を手で押さえて、
涙が出ないように、必死に歯を食いしばった。
私は、凌の隣にいられないの?
私のせいで、みんなに迷惑をかけているの?
じゃあ、私は…どうすればいいの?