DV彼氏

決意

 ん?目が開かない。重い。なんで・・・

 そうか、昨日なきながらいつの間にか寝ちゃってたんだ。

目がパンパンに腫れていた。
久しぶりにこんなに泣いた気がする。
そう思いながら私はまた深い眠りについた。

 おなかすいた・・・おきたらもうお昼を回っていた。
家には誰もいない。キッチンへ行き冷蔵庫をあさる。

カンタンにすませよう。
パンとコーヒーをお昼に食べ、テレビを見ていた。
いや、見ていたというより眺めていたと言ったほうが的確かもしれない。
というのも、ボーっとしていたから。何も考えたくなかったから。。。

そして連絡も取らないまま一日が経った。
彼からしたら連絡していたのに繋がらなかったと怒るだろう。
私は電源を切ったまま一日をボーっとしていたのだから。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一週間が経った。
彼を好きな気持ちは前と変わっていない。
だけど恐怖心を覚えた私は、彼と別れることを決意した。
そして、私から連絡したのだ。

 「・・・もしもし」

 「あ。ゴメン。さやだけど・・。」

 「何?ずっと電源切ってて。」

 「ゴメン。色々考えたくて。」

 「何を!」
 
 「その態度・・何でスグに怒鳴る?自分の思い通りにならないから?私が友達と遊んでて電話に出られなかったのは悪いと思う。ごめん。でも、遊んでるときくらいいいじゃん。久々に逢ったんだし!」

 「・・・わかった。ごめん。」

 「いや、分かってもらえればいいんだけど。ごめんね。」

 「・・・今日逢えるか?」

 「うん。」

 「仕事終るくらいに電話するから、来てな。」

 「分かった。」






















< 19 / 29 >

この作品をシェア

pagetop