DV彼氏

日曜日

 待ちに待った日曜日の午後ゆきちゃんから電話が。

「さや、準備できてる?」

身支度を終えていた私は
 「もちろん!いつでも出られるよ♪」

と答えた。

 「今から車で迎えに行くから待ってて!」とゆきちゃん。

ん?車?と不思議に思った私は

 「誰とくるの?」とたずねてみる。すると・・・

 「お母さんと行くから!ゆきの家族と一緒に食べるんだよ!言わなかったっけ?」

えぇ?!ただ驚くばかりの私・・。

 「聞いてないし!!そんな、悪いじゃん私なんかが入ってったら・・。」
と恐縮してみる。(本当は嬉しいくせに!久々に会えるんだもの。)

 「気にしないの!退院祝いだよ!」
 
 「ありがとぉ!!」

 「じゃぁ行くから待っててネ」

 「はぁい」

と電話を切る。
・・・ワンワン!!
うちの犬が鳴く!家の前に車が止まるといつも吠え出す。(番犬にはなっている。)

(きた!!)バタバタと玄関へ走る。

 ガチャ。「さや!!」とゆきが抱きついてきた!

 「きゃぁ!ゆき!ひさしぶりぃ!!」と感動の再開みたいな感じではあるが抱擁を交わす。(笑)

早速車に乗る。
 「こんばんは。お久しぶりです。」とゆきのお母様に挨拶をする。

 「こんばんは。もう大丈夫なの?」とお母様。

 「はい。ご心配おかけしました。」

 ・・・。車の中で色々話をして15分程で到着。

車から降りると目の前にはお好み焼き。
 (この暑いのになぜお好み焼き?)
 こんなことを思いながらもみんなに着いて入っていく。

・・・ん?
 男の人が1人座っている。見たことのない人だ。誰なんだろう。
 席を間違えているのだろうか・・・頭の中に「?」が沢山でてきた。

 「お待たせしました。」とお母様。
 
 えっ? 私は不思議で仕方なかった。この人は誰だ・・・?
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