私の中学での恋物語
『みーゆっ!乃亜!さっ!速く部活行こうぜーぃ』
3組は廊下でぶつかった『あいつ』がいたからもう
とっくに終わってたんだよね~
『はいはい』
未結が答える。
乃亜に聞こうとしたけど、
今日会ったあいつの事はもう部活で忘れてた。
それからもう何週間かたったとき、冷水機で水を
飲んでいた私の後ろにあいつが立っていた。
『ゆか。坂本祐香。だろ?お前』
名前言ったけ?
『凄いね。そうだよ。あんたは?』
っていって制服のネイムを見ようとしたら
そいつは素早くネイムを隠した。
『なんで隠すの?』
私は笑いながら、聞いた。
『は?だって個人情報だし~』
やっぱりムカつく。
でも、名字の始まりの漢字は確か…。
『下?』
思わず声にだしてしまった。
『下?あぁ~ま!当たってるけどその後は教えねぇよ』
笑いながらそいつが言う。
『別に。あんたってめんどくさいね。』
『自覚してます。はい』
思わず吹き出した。
こいつ結構面白い。
…カモ。