365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
13日深夜。

日付が変わってるから14日。
宏貴の誕生日。

1人毛布にくるまって
ベランダから星空を眺めていた。

寒いだけあって
星たちがキレイにみえる。


あっ!
流星発見!!

宏貴への誕生日プレゼントみたい。
宏貴も星空を見てるかな?



[ 美々…
空を見てるかな?
流星群は、
いつも二人で見ようね。 ]


宏貴からのメールに
心は
いつもそばにいることが再発見?できて、
さっきまでの寂しいきもちが
心からあたたかくなって1人じゃないんだ!
と嬉しくなった。



[ 今見てるよ。
流星も見れた。
宏貴、誕生日おめでとう! ]


眠い目をこすりながら、
やっと書けたメール。
送信ボタンを押して
1人には広すぎるベッドに身体を預けて夢の中へ。





「 美々…、ただいま。 」


おでこに
ほんのりと温かさを感じて
1人じゃないんだと安心した。




1人には広すぎたベッドが、
なんかピッタリになった気がして目を開けると



「 宏貴、
誕生日おめでとう! 」


寝息をたてている
宏貴に抱きついて頬にキスをした。

宏貴が無意識に
私を抱きしめてくれた温かさは、
きっと一生忘れないんだろうなぁ、
と私も夢の中へと戻った。


宏貴がそばにいる幸せ。
こんなに寂しかった夜は繰りかえしたくないけど…



「 あっ!
流れ星いっぱい!! 」



宏貴のはしゃいだ声を近くで聞けた安心で
流星群をみることなく幸せの中にいた。


ベッドから見える星空。

私たちへの
ちょっとだけ早いクリスマスプレゼントみたいだね。


あっ!
宏貴への誕生日プレゼントだね。


流星たち…
素敵なプレゼント
ありがとう。





end

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