365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
深夜2時に携帯がなる。


[ 今から話できないかな? ]


遠距離恋愛になってから
週末は決まってこのメールが届く。

大好きな人との会話は何時でも嬉しい。


仕事が忙しいのわかるし、
転勤先にまだ馴染んでないのかもしれないし…
残業とか付き合いとかあるんだろうね。


眠い目をこすりながら


[ いいよ。 ]


返事をした。


一利の
優しく甘い声は
電話でも心地よくって
目を閉じて聞いてると隣にいるみたい。


「 琉莉、
次の週末そっちに帰るよ。
行きたいとこ考えといてくれる? 」


「 行きたいとこなんてないもん。
一利と一緒にいられるなら、
どこでもいいの。 」


「 かわいいこと言うね。
今すぐ会いに行きたくなるよ。 」


「 今すぐきてよ!
私いっぱいガマンしてるんだぞ。 」


言ってはいけない一言を私は言ってしまった。
ガマンしてるのは一利も一緒のはずなのに。


「 琉莉、ごめん。 」


「 謝られても困るよ。
私こそ、ごめんなさい。 」


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