365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
「 初音…?
初音!!
なんか、考えこんでいるの? 」
「 えっ? 」
「 だって、
なんか初音泣きそうな顔をしてる…
悩んでいるならさぁ
オレに話してみて。
オレに出来ることなら頑張るからさ。 」
「 うん! 」
でも…
言えなかった。
毎日会えなくなるのがイヤ!!
なんて言ったら困らせるだけの言葉だから。
だから、
それを言えなくて…。
あきらかに
いつもと違う私になっているのに
晴冬くんは
私に何も聞かないでいてくれる。
そんな優しさに
胸があつくなって
うつむいている私に
「 初音…
何か悩んでいるみたいだけど…
オレ…
ずっと初音のそばにいるからね。 」
私の左腕を引き寄せてくれて
大好きな晴冬くんの
やさしい声が私の耳に囁いてくれている。
「 初音…
あいしてる! 」
この言葉
今の二人には年齢に追いついてないかもしれないけど…
この言葉だけで
私は会えない時間も寂しくないね。
「 初音…
今年はホントにありがとう。
来年も、
その先もヨロシクね。
って気持ちを込めて…
誕生日じゃないけど…
プレゼント。 」
パワーストーンのブレスレット。
私の晴冬くんからみたイメージなのかな?
「 かわいい!
ありがとう。
大切にするね。 」
晴冬くんはテレ笑いしながら
「 同じ石をね使ってオレも作ったよ。
まったく同じのは…
ちょっと出来なかったけどね。
初音らしく、オレらしくね。 」
泣きそうな顔の私をみて
微笑んでくれている。
「 晴冬くんと
ずっと一緒にいたい。
一緒にいてくれるよね? 」
急に真面目な顔をして
また私を引き寄せた
「 ここが
初音の場所だよ。
これからも、ずっと。 」
end