365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
「 優奈、
さっきの授業のノート見せて! 」
「 ノート私の見るくらいなら、
ちゃんと起きてたらいいんじゃない? 」
クラスに女子は30人くらいいるのに…
なぜ私なの?
ちょっと意識しちゃうじゃん。
私が一人でドキドキしてる間に
磯辺は
それはハラガタツくらいキレイな字で
すばやく書き写していた。
「 あれ?
磯辺って、左利きなの? 」
「 そっだよ。 」
左利きの人に
ノートを書くって大変に見える。
でも
自分のノートを大切にしているようにみえるね。
なんだか、かわいい。
「 左利きって
何かいいね! 」
はぁ?
なんて言ってそうな顔をして私を見ている。
「 そんなこと言ったの優奈がはじめてだ。
なんか左利きで良かったって思うよ。
ありがとう。 」
にかって笑った磯辺が
たまらなく愛しいって思えた。
「 あれ?
私、磯辺のこと好きかも? 」
「 あれ?ってなに?
それに、今さら?って感じ。
オレはずっと優奈が好きだなぁって思ってたんだけどね。
やっと伝わったか! 」
「 伝わったか?って…
さっきの発言なかったことにして! 」