365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
「 弥富音彩…?
かわいい名前だね。
オレその名前だけでキミを好きになるよ。 」
はぁ?
私の名前は確かに珍しいし、
自分でいうのもなんだけどさぁ、
かわいいと思うよ。
でも、
この人ナニモノ?
私この人知らないけど…
「 あれ?
弥富音彩さんだよね? 」
私は小さく頷いた。
「 弥富音彩さん? 」
「 あの…誰ですか? 」
私はこの人との距離を少しずつ離しながら…
とりあえず聞いてみた。
私の名前だけ知ってるなんてイヤだもんね。
「 あっ!
そっかぁ…ごめんね。
オレ 日比野公哉。
今カレシがいないなら、付き合ってみませんか? 」
なんだそりゃぁ!!!
もう絶句?
言葉が出てこない。
「 オレのこと何も知らないから…とか
それなら今からいっぱい知ってくれたらいいじゃん。
知っていく中でさ
好きになる、
嫌いになるがあると思う。
だから
そういう気持ちが芽生えた時に
どっちの気持ちが大きいかオレに教えてほしい。
それでもダメかな? 」
うーん、
私はまだ言葉が出てこなく見つめるだけだった。
「 あっ!
今日すぐっていうのがダメなのかな? 」