365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
夜も深くなって
美々もハシャギすぎたのか
スヤスヤと1人で夢の中へ。
オレは窓を少しだけ開けて外を見ていた。
午前4時。
あれ?
今日、アイソン彗星が見えるかもしれないんだっけ?
空の世界のこと
オレは大好きだったはずなのに
忘れていたなんてありえないって、
自分に笑ってしまった。
「 宏貴…?
あれ?
どこにいるの? 」
美々の寝ぼけた声がかすかに聞こえて振り返ると
美々は毛布を羽織ってオレのところに近づいてきた。
「 宏貴、いた! 」
羽織っていた毛布をオレの肩にもかけて
一枚の毛布を2人で
こういうのを幸せだと涙が浮かんでいた。
「 宏貴… ごめんね。
最近、体調すぐれなくって
宏貴にイヤな思いさせてたよね?
ごめんなさい。 」
「 …。 」
「 でもね、
もう大丈夫だからね、宏貴。 」
「 ホントに大丈夫なの?
やっぱり何かあったの?
ちゃんとオレには美々のこと
全て教えてよ。 」