365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
肩で呼吸しているパパが
私に見せた一枚のハガキ
「 青塚正輝…
45歳…
永眠…? 」
とても悲しい黒い縁取りのハガキでした。
「 えっ?
なに?
そんなわけないよ
私…
明日20歳になるんだよ!
そしたら
一緒にデートしよって…
なんで?
あおくん…。 」
パパは
私の肩に手をおいて
「 もも…
明日、パパと
あおくんに会いにいこう。 」
私が知っている
あおくんよりも
めちゃくちゃかっこよくなっていて
スヤスヤ眠ってるみたい。
顔をなでてみる
やっぱり冷たい…
あおくん…
< チビ!
いつもチビを見守ってるからな。
オレは天国ってとこに先に行ってるから
チビ
オレが迎えにいくまで楽しんでろよ。
チビもちゃんと天国に行こうな。 >
あおくんの声が聞こえた気がした。
ねぇ、あおくん
チビは一人でいると
誰かに連れてかれそうだから
ちゃんと
しっかり見守っていてね。
「 あおくん…
チビだよ。 」
end