365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
初音のメール
初音の写真
ずっと見ていたら
時計が午前2時になっていた。
ヤバッ!寝なきゃ。
あっ、
こんな時間…
たしか初音が言ってたなぁ…
ラブジョイ彗星?
12月に見えるって!
もしかしたら見えるかな、今夜は。
どちらの方向とか聞いとくんだったなぁ。
< 初音?
もしかして起きてる? >
こんな時間なのにメールしてみた…
のに。
「 晴冬…
うーん
どちたの?
…
初音
…
ねむってたよぉ
…
ねむれにゃいのかな? 」
カンペキに寝ていた声
はじめての寝起きの声
かわいくってさぁ
たまらなくなった。
「 ごめんね。
起こしちゃったね。
ラブジョイ彗星が見たいなぁと思ってね。 」
「 ラブジョイ…?
うーん?
晴冬…
ごめんなちゃい…
ねむい…。 」
「 いいよ、初音。
そばにいるからさ
このまま眠りなよ。 」
「 ありがとう…
晴冬…
だい…ちゅき…。 」
初音の寝息が聞こえてきた。
しばらく聞いてしまった
だって
あまりにも可愛すぎた。
ラブジョイ彗星には
会えなかったけど
新しい初音に
また会えて
もっと好きになっていくのがわかる。
「 初音…
オレの夢みろよ。
ずっととなりにいるから…
おやすみ…
ちゅ! 」
初音が寝ているのをいいことに
オレは電話でキスなんて…。
まあ、
この夜に
オレが眠れなかったのは
言わなくても
わかってしまうよなぁ…。
end