365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
「 ねぇ、
私は…。 」
私が口にすると
あなたの少しカサついたクチビルが
私の耳に触れて
「 また冬がきたね。 」
と
ほんのり私の耳をあたたかくして
ささやいてきた。
私は小さく頷く
あなたのカサついたクチビルは
冬になった証拠だったりする。
ねぇ
また来年も
その先ずっと
冬になるとカサつくクチビルを
私の耳に押し当てて
冬がきたね。
って言ってくれるかな?
あなたに言いたいことも言えない
私のこの想いは
友達にわかってもらえない…。
きっと片想いだなんて言われてしまいそう。
でも
あなたがいないことなんて
考えられない
考えたくもない!
私が
もしあなたに騙されているのなら
このまま、
ずっと…。