365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
小さい頃から
私たちは双子のように育てられた。


私、月姫。

それと、月紫。


なんで?

両親が双子だから、
親が4人いるような生活をしていた。


名字はちがっているけど、家は一緒だし…

私も双子なんじゃないか?と思ってたくらいで…


誕生日が一ヶ月違っていたから、
考えなくても双子ではないのにね。


着ている服も
持っている全てが
月紫と同じだった。


だから、
私は自分のモノにはKと書いていた。

でも、間違われて使われたりしていた。



今日までは
月紫の間違いだと思っていたんだよね。


「 みんな、月紫のにしたいのになぁ。
月姫なんていなければいいのに…。 」


学校の廊下、
私がいるとは思わないで誰かと話をしている。



「 好きな男も絶対かぶってるんだよね。
月姫には似合わないくらい、かっこいいんだよね。
月紫のにしちゃうもんね。
応援してね。 」



やっぱりそうきたのね!

月紫なら…
イジでも自分のモノにするんだろうなぁ。


でも…
私だって、
取られたくないモノはあるんだよ。


月紫ちゃん!


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