365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
昨日の月紫の言葉から眠れない夜になった。


私は、
月紫に気がつかれないように家を出た。


学校へ向かった。


大好きな先輩に会うために。

サッカー部で一番カッコイイと思う、
1つ年上の鮫川先輩!


この朝を逃したら、
きっと明日には告白してしまいそうな勢いだったからね。
月紫!


一番大切なモノは
絶対に渡さない!!!


「 おはようございます。
鮫川先輩、
今お時間ありますか? 」


「 あと、1時間以内ならいいよ。
宮代になんだか呼ばれてるから…。 」


さすが、月紫!
でも私のが早かったね。


「 あの…、
月紫…宮代さんによばれてるって、
先輩は、宮代さんのこと…
どう思ってますか? 」


「 宮代?
どうって…? 」


「 あの…
鮫川先輩が私大好きなんです。
先輩は好きな人いますか? 」


「 えっ?
好きな人?
いるよ。
今目の前にね。 」


「 えっ?
先輩の彼女にしてくれませんか? 」


「 もちろんだよ。
月姫ちゃん!
俺のことも名前で呼んでね。 」


まさか、
まさかの両想い。
きゃぁぁぁぁぁ。


いっ、今手を繋いでくれてるよ。


「 優海先輩、
すごく嬉しいです。 」


「 月姫ちゃんの手、
ちっちゃいね。
ずっと繋いでいたい。 」


手を繋いで歩いていると、遠くに月紫の姿が見えた。

だいっきらいな、月紫。

あなたに見られてるとわかっていたから、
甘えるように繋いだ手を放さなかった。


「 部活終わったら、
家まで送るよ。
だから待っててな。
月姫。 」


「 でも、疲れているのに…? 」


「 自分の彼女を送り届けるのは、当然だろ? 」


だいっきらいな、月紫。

今の言葉聞こえてたよね?


だいっきらいな、月紫。
あなたのおかげで
大好きな先輩と付き合うよ。


一番だいっきらいだけど、
ありがとうね。





end
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