365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
やっと日曜日になった。

オレ嬉しすぎて
一睡も出来なかった。

東京駅のホーム
約束の時間より1時間も前に居たりする。

今までのオレなら
夕芽を平気で待たせていた。
ごめん、
もう待たせたりしないから…
心の中で何回もつぶやいた。

待っている間に
デジカメを取りだし
最初から夕芽を見ていた。

笑ってる…

困ってる…

照れてる…

泣いてる…

怒ってる…

ふてくされてる…

そして…
寝顔。

みんな…
みんなオレの宝物。



新幹線のドアが開いた。


「 築!!ただいま。 」


3ヶ月間の遠距離が終わった瞬間の笑顔を
デジカメにおさめた。


「 夕芽、愛してるよ。
もう…放したくないよ。 」


「 築… どうしたの?
甘ったれさんだよ。
今まで見たことないよ。 」


夕芽をおもいっきり抱きしめた。
オレ恥ずかしくなってきて、
そう今までに見せたことない顔を見せてしまった。


「 築から放れないよ。
ずっと一緒に居させてね。 」


「 夕芽、おかえりなさい!!
絶対放さないからな。
覚悟しておけ! 」


オレの宝物は
オレの腕の中で小さく頷いていた。





end
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