シンデレラ
~杏樹Said~
図書館の玄関の近くまで来た時、誰かが出てきた。
あ!
それは、昨日の男の子だった。
良かった。起きてて…
ついでに小説の続きでも借りて行こうかな?
そう思って、玄関へ向かって歩いていった時、誰かが男の子の名前を呼んだ。
「雅人~!」
それは、繭に負けないくらいの美人な人だった…。
彼女は、昨日の男の子の腕に手を絡めて……
キ、キス!!!!?
う、う、う、う、う、う…。
あたしはびっくりして来た道へ戻って帰ってしまった。
そして、今お風呂の湯ぶねの中。
思えばなんであの時、逃げてきちゃったんだろう?
女の人、綺麗な人だったなー。
きっとあんなに綺麗な人だから彼女さんなんだろうなー。
そんなことを思いながら、1日を終えた。