シンデレラ
4月。今日から新学期を迎える。
新学期だからいつもより少し早く家を出た。
いつもと変わらない通学路を通る。
桜の木を眺めていると、春風で桜の花びらが舞った。
あー、春の匂いがする。春だなー。
「杏樹~!」
春の匂いに浮かれていると、誰かがあたしを呼んだ。
振り向くと、美少女がこっちへ走ってきた。
「繭(マユ)、おはよう!」
この子は椋木 繭(クラキ マユ)。
繭は、あたしの幼なじみ。
繭は、セミロングのサラサラヘアーでスタイルも抜群の美少女。
頭いいし、まさに完璧美少女だよ。
ちなみに繭のお父さんは椋木カンパニーの社長さんだから、繭は社長令嬢。
ホント、この学園に似合うお嬢様だよ。
「いよいよ、クラス発表だね?」
そう、今からあたしたちは学園に着くと、表にある掲示板でクラス発表がある。
ちなみに1年の時は繭と同じクラスだった。
2年の時は離れちゃったけどね。