シンデレラ
俺は恐る恐る聞いてみた
「榊原総合学園から一番近い図書館の8階で寝てた子だよね?」
つかなんで俺、ビビってる?
しばらくして彼女の顔を覗くと、「あ!」と思い出したかのような顔をした。
「あのさ、君、確か桃白だよね?学年は?」
「…3年。」
同い年か。
「名前は?」
ナイス、俺!
そう思っていたのに…
「あの…、失礼します」
え?
彼女は本を元の場所に戻し、出口の方へ行ってしまった。
は?俺、なんか気にさわるようなこと言った?
悩んでいると、彼女の姿はもうなかった。
ヤッベ!また会えなくなる。
俺は無意識に彼女を追い掛けてた。