シンデレラ
女が建物の中へ入ったのを見届けると、
「雅人~!」
ちゅっ
おはようのキスをあたしは雅人にした。
「やめろって言ってんだろ?」
ちょっと怒り気味の雅人。
「だって麗美以外の女の子といたから、麗美寂しかったんだもん」
「お前、今見てたのか!?」
「ううん、最初から。」
ホントはさっき来たけど。
「なんで、帰らなかったんだよ」
ますます不機嫌になる雅人。でもそこも好き☆
「麗美、雅人といたかったから。」
「お前、誰にも言うなよ」
「じゃあ、麗美もあの子としてたことして?」
「別に何もしてねーよ。」
「してくれないなら、またキスしちゃうよ?」
「は?」
きょとんとする雅人。
「麗美も、雅人といたい」
「・・・・。」
「一緒にいるだけでいいから。」
雅人は、麗美に頼まれたら断れないタイプだもん。
「…わかったよ」
ほらね?
「やった!」
「その代わり、誰にも言うなよ?」
「うん。麗美と雅人の2人だけの秘密ね?」
たぶんね・・・?
「じゃあ、今日の夜10時にまたココでな?」
なんで夜?
もしかして、さっきの女と夜からいたの?
「うん。またあとでね!」
まぁ、いいや。夜、雅人といられるし。