シンデレラ


うるさい女たちと共に、教室へ行く。


すると、向こうからアイツがやってきた。


「おーい、朝から華だな?」


「知らねーよ。着いてくんだから。」



と、俺の元にきたコイツは、柏木 蓮司(カシワギ レンジ)。


「んで、お前何組?」



俺に聞く蓮。


「A組。お前は?」



「俺はC組。結局3年間違ったな」


高校3年間ともクラスが違った。


当たり前だよな。1学年、360人。

9クラスもあれば、遠くなることだってある。

まだ、近い方ならマシか。


「まぁ、前より近いからいっか。暇な時は遊びに行くな?じゃ、頑張れよ!」


蓮はそう言って教室に帰っていった。


蓮と俺は、小学校からの親友。



蓮は、柏木コーポレーションの御曹司。



あ、ちなみに俺は、溝端財閥の御曹司。


2人が御曹司なのは、この周りの女は知らない。


知ったら、より一層、金目当てでくる。


ただえさえ、容姿で寄ってくる女で困ってるのにこれ以上きてもな?


うざいし、香水臭いし、めんどくさい。


< 8 / 54 >

この作品をシェア

pagetop