シンデレラ
うるさい女たちと共に、教室へ行く。
すると、向こうからアイツがやってきた。
「おーい、朝から華だな?」
「知らねーよ。着いてくんだから。」
と、俺の元にきたコイツは、柏木 蓮司(カシワギ レンジ)。
「んで、お前何組?」
俺に聞く蓮。
「A組。お前は?」
「俺はC組。結局3年間違ったな」
高校3年間ともクラスが違った。
当たり前だよな。1学年、360人。
9クラスもあれば、遠くなることだってある。
まだ、近い方ならマシか。
「まぁ、前より近いからいっか。暇な時は遊びに行くな?じゃ、頑張れよ!」
蓮はそう言って教室に帰っていった。
蓮と俺は、小学校からの親友。
蓮は、柏木コーポレーションの御曹司。
あ、ちなみに俺は、溝端財閥の御曹司。
2人が御曹司なのは、この周りの女は知らない。
知ったら、より一層、金目当てでくる。
ただえさえ、容姿で寄ってくる女で困ってるのにこれ以上きてもな?
うざいし、香水臭いし、めんどくさい。