新しい恋のはじめかた



「ーー…利玖ね、花音ちゃんにベタ惚れみたいね」

「…いえっ、そんなことないですよ!!」

「そんなことあるわよ♪あの子…すごいストレートだからわかりやすいし♪」



さすがお母さん……利玖がストレートな性格なのわかってる。



「あたし…利玖のストレートに気持ち伝えてくれるところ好きです…」

「そう♪よかったわ。あ、あとすごくヤキモチ妬きだから気を付けてね!!」

「はい」

「利玖のこと、これからよろしくね?」

「はいっ!!こちらこそ、よろしくお願いします」

「ふふっ。花音ちゃんみたいな可愛い子なら喜んでよろしくされるわ♪」



そう言ってお母さんは優しく笑ってくれた。



それから、しばらくして洗い物も終わりあたしは利玖に家まで送って帰ることになった。



「今日はご馳走さまでした!!」

「またいつでも、いらっしゃい♪次はパパも一緒で」

「はい。それじゃ、お邪魔しました!!」



あたしはお母さんに見送られて、利玖の家を後にした。



利玖のお母さん…いい人だったなぁ……。



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